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ナノテクノロジー

英国政府は、マイクロ・ナノテクノロジー(MNT)の戦略的重要性を認め、産業がビジネスチャンスをつかめるように、今後6年間に渡り9000万ポンドを投じることを決定しました。英国ノース・オブ・イングランド開発公社(英国北西イングランド地域開発公社および英国ヨークシャー開発公社)は、同地域の企業や大学の優れた能力を活かしてマイクロ・ナノテクノロジーの商業化を最大限に進めることで社会に貢献することを目指しています。このため、英国ノース・オブ・イングランド開発公社と各大学は、この目標を達成するために、各種のイニシアチブに1億米ドル以上を投じています。

地域内の主要大学では、国際的に知られたナノテクノロジー研究部門や研究グループと共に、バイオ医学とバイオサイエンス、電気機械工学と電子工学、化学とポリマー科学をそれぞれ橋渡しするネットワークを構築しています。

マンチェスター大学マンチェスター大学 マイクロ電子・ナノ構造研究グループ
Microelectronic and Nanostructures Group
マンチェスターにあるマンチェスター大学(旧UMIST - マンチェスター工科大学)は、半導体フォトニクス、マイクロエレクトロニクス、ナノテクノロジー、磁気記憶システムの研究をサポートする最新設備を備えた学際的共同研究施設であるMicroelectronic and Nanostructures Group(旧Microelectronic Materials & Devices Group)を設立しました。同グループは、主に以下の4つの分野の研究活動を行っています。
・分子線エピタキシャル(MBE)成長法
・ナノ構造およびナノデバイス
・高速電子デバイスの金属半導体システム
・マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)およびスマートセンサー
ヨークシャー産学連携センターヨークシャー産学連携センター
Centres of Industrial Collaboration - CIC
ヨークシャー・ハンバー地域においては、4つの産学連携センター(CIC)がナノテクノロジー分野に力を注いでいます。こうしたCICが地域の諸大学に設立され、微粒子技術や、高分子マイクロモールディング、バイオマテリアル及びティシュー・エンジニアリング、ナノ/マイクロ構造素材の分野において最先端の研究を行っています。
・バイオマテリアルおよびティシュー・エンジニアリング
 Biomaterials & Tissue Engineering CIC
・ポリマー
 Polymer CIC
・微粒子科学およびエンジニアリング
 Particle Science & Engineering CIC
イギリス国旗 広域な専門分野 Wide Ranging Expertise
ナノテクノロジーの重要性とノース・オブ・イングランドの大学の強さに対する認識に基づき、地域開発公社と中央政府は、中核的研究センター(COE)の構築に多額の投資を行っており、産業界との協力関係をより一層強化しています。
リーズ大学・ナノマニュファクチャリング研究所リーズ大学・ナノマニュファクチャリング研究所(NMi)
The Nanomanufacturing Institute
ナノマニュファクチャリング法を用いて製造される消費者向け材料の発見および製作に取り組んでいます。消費者向け産業には、個人・医療用の薬品、化学薬品、鉱物、燃料、セラミックなど幅広い分野が含まれます。リーズ大学は、ナノサイエンスおよびテクノロジーの研究に取り組む英国最大規模のセンターの1つであり、各種分野の13の学部および学科を設けています。NMiは工学部を拠点として、こうした分野で活動を展開します。
※関連リンク:リーズ大学・微粒子科学およびエンジニアリング研究所
       Institute of Particle Science and Engineering
リーズ大学・自己組織化分子システムセンターリーズ大学・自己組織化分子システムセンター(SOMS)
The Centre for Self-Organising Molecular Systems
分子の自己集合と自己組織化の一般科学の解明に取り組んでいる協同研究施設です。自然界の分子が複雑な機能構造内で自己を組織化するという生来備わっている能力を解明・調査することにより、エレクトロニクス、センサー、医薬品に新たな機能性材料やデバイスを応用することができます。同センターは、EPSRCが資金提供を行う有機無機ハイブリッドデバイスネットワーク(ORCHYD)の運営も行っており、英国や欧州の約30の大学や企業が同ネットワークに参加しています。
EPSRC・国立III-VテクノロジーセンターEPSRC・国立III-Vテクノロジーセンター(シェフィールド大学)
EPSRC National Centre for III-V Technologies
EPSRCが資金提供を行う当センターは、専門的な分析やファブリケーションを支援することで、半導体ナノテクノロジーを始めとした様々な分野の研究者を主導しています。各専門分野が連携し、特に量子ドットや、量子カスケードレーザー、量子マイクロキャビティといったナノ構造半導体ポリマーやオプトエレクトロニクス用ナノ構造など、幅広い分野の研究が進められています。
マンチェスター・メソサイエンス・ナノテクノロジーセンターマンチェスター・メソサイエンス・ナノテクノロジーセンター
Centre for Mesoscience & Nanotechnology
ナノ構造の構築・視覚化・特性評価を可能にする、利用しやすい総合的なワークショップを提供することを目指しています。同センターは、マンチェスター工科大学(UMIST−現マンチェスター大学)の専門グループが取り組む研究を補完することにより、各種関連分野(半導体フォトニクス、マイクロエレクトロニクス、ナノテクノロジー、磁気記憶システム、レーザートラッピング、原子間力顕微鏡法、ナノ粒子材料など)の研究も支援しています。
ランカスター大学マイクロシステム工学センターランカスター大学マイクロシステム工学センター
Centre for Microsystems Engineering
システムオンチップとマイクロシステム(スマートセンサー)の用途を対象にした混合信号設計・試験技術の分野における産学連携プロジェクトを行っています。2003年にはナノエレクトロニクス国際カンファレンスがランカスターで開催され、ナノエレクトロニクス、界面物理学、ナノ構造材料分野の研究者が出席しました。

リバプール大学 ナノスケールサイエンスセンター
Centre for Nanoscale Science
ナノテクノロジーやナノ粒子に関する研究の材料分野を専門とする研究者が結集して、大規模な国立センターの設立を目指しています。その研究活動は、特にナノスケールの材料とデバイス(光学、磁気、電子デバイスおよびセンサー)のほか、ナノテクノロジーの生物学的分析用途に焦点を置いています。

ヨーク大学 ナノ加工・解析センター
Centre for Nanofabrication & Analysis
ヨーク大学は、英国政府から資金を獲得し、ナノファブリケーションおよびナノ解析を専門とした研究センターを2003年に新設することができました。このセンターは、高性能の走査プローブ顕微鏡法や集束イオンビーム技術が導入された最先端の施設です。

ヨーク・JEOL ナノリソグラフィー・解析センター
The York-JEOL Centre for Nanolithography and Analysis
ヨーク大学は、JEOL UK(日本電子)とヨークシャーフォワードの支援により、電子顕微鏡とナノリソグラフィーに特化した研究センターを設立しました。 現存の表面解析・金属材料に関する研究と融合させ、産業界と直結した施設を目指しています。

イギリス国旗 商業価値の構築 Building Commercial Value
多くの大学では、学部間の共同研究が進められており、複数の学問分野が組み合わさることで、研究範囲やその用途がさらに拡大しています。また、この地域の大学は産業界と共同で研究を進めてきた長い伝統があり、ナノテクノロジーの分野もまた例外ではありません。多くの大学が主要企業と共同研究を行い、産業界と広範囲に渡る協力関係を築いており、その学術研究から生まれた企業が実際に成功を収めている例も数多く見られます。
Plasso Technology Ltd.Plasso Technology Ltd.
特定の化学特性をガラスやプラスチックなどの固体面に表す独自の表面改質技術を商業化することを目指し、2002年にシェフィールド大学からスピンアウトした企業です。この技術は、ガラス瓶やプレートなどの表面上で生体分子(抗体、蛋白質、核酸、糖蛋白質など)を固定させることができ、幅広い用途(医学診断およびポイントオブケア検査、獣医学診断、医用バイオセンサー、環境センサー、マイクロフルイディスク技術、ゲノミクスおよびプロテオミクスのマイクロアレイ、創薬の発見・開発など)に使用することができます。
NanocoTechnology Ltd.NanocoTechnologies Ltd.
マンチェスター大学からスピンアウトしたNanoco社は、量子ドットの合成を目的として独自に開発した特許技術(NanoDotsTM)を活用するため、2001年に設立されました。マンチェスター大学の化学学科長を務め、会社の創設者でもあるポール・オブライエン(Paul O'Brien)教授が開発した技術により、ナノテクノロジー研究開発用途に向けたマルチグラム量のNanoDotsの生産に初めて成功しました。
Xceleron Ltd.Xceleron Ltd.
(旧Centre for Biomedical Accelerator Mass Spectrometry - CBAMS)
ヨーク大学からスピンアウトしたXceleron社は、2003年3月に正式にオープンした、最先端施設のヨーク・バイオセンター内にあります。同社は、ナノテクノロジーを医薬品開発に利用したパイオニアとして、ヨークにある中央科学研究所の最先端の加速器質量分析計(AMS)システムを取り扱っています。このAMS分析の超感度性能はマイクロドージング法として知られる、新しいタイプの前臨床試験を確立するために活用されています。この過程により製薬企業は、対象化合物を体内に直接投与した投与量の追跡管理を行うことで、臨床試験前に人体の物質代謝について十分な研究を行うことができます。そしてこの手法により薬品の半減期や生体利用効率など、薬力学特性と薬物動態特性を毒性や副作用の危険性を伴うことなく評価できるようになります。Xceleron社は、その設立会社であるGlaxoSmithKline社やNovartis社などの大手製薬企業に対して既にサービスを提供しています。

AuthentixAuthentix
ヨークにあるAuthentix社は、セキュリティー面でのナノテクノロジーの応用を進めています。Authentix社が2003年にIsotag社、Biocode社、およびCalyx社の合併により設立された時、模造品、粗悪品、転用品の有害作用に苦しむ顧客に認証ソリューションサービス(Authentication Solutions)を提供してきた、約20年の実績を結集したのです。同社の設立により、模造品の検出や製品の保護を目的とした世界でもトップレベルの認証技術が結集されました。その多くは、対象市場において豊富な取引実績を持つ経営陣により発明・開発・応用された技術です。Authentix社は、自社のパッケージのみならず、各種製品を認証することができる業界唯一の企業です。FDAの認可を受けた各種の法医学マーカーを取り揃えており、食品、飲料品、医薬品といった経口摂取製品も、全く影響を及ぼすことなく、製品を認証することができます。また、パッケージおよび製品の認証に各種のシリアル化オプションとサポートサービスを組み合わせることにより、業界でも最も包括的な認証・製品追跡サービスを提供しています。

イギリス国旗 参考資料
『Electronic Journal』(2007年3月号) NEW
Nanocoの量子ドット 〜独自技術で量子ドットを量産化 日本市場での拡販に乗り出す
『週刊ナノテク』(2007年2月19日号)
英国ノース・オブ・イングランド 〜英国の誇る“知の拠点”、企業の連携も活発化
『週刊ナノテク』(2006年10月16日号)
特別インタビュー; 英国シェフィールド大学 リチャード・ホッグ氏
『世界一の一流企業が参加する一大研究拠点、クロート・リサーチ・キャンパス』
『半導体産業新聞』(2006年10月11日掲載)
特別インタビュー; 英国シェフィールド大学 リチャード・ホッグ氏
『クロート・リサーチ・キャンパス、世界の一流企業が参加する一大研究拠点に』
『週刊ナノテク』特別企画
英国シェフィールド大学、「クロート・リサーチ・キャンパス」設立(2006年4月3日号)
『週刊ナノテク』総力特集
「nano tech 2006」ー目指せナノテク立国!拓け産業化への道!ーPart6.(2006年2月22日号)
『週刊ナノテク』特別企画
「英国最先端ナノテク地域の魅力 〜ノース・オブ・イングランド編」(2005年11月7日号)
『週刊ナノテク』2005分析展特集特別企画
「成功を収める大学からのスピンアウト企業 〜英国ノース・オブ・イングランド編」(2005年8月29日号)
『週刊ナノテク』ナノテクキーパーソンインタビュー 掲載記事

マンチェスター大学 バリー・K・ミドルトン教授(2004年12月20日号)
「次世代ストレージやセンサーを産学連携で精力的に研究中 狙うは新コンセプト!」
英国フィルトロニック社 クリストファー・M・スノーデン氏(2004年12月27日号)
「MEMSやナノテクは通信機器市場にもメリットももたらす 産学連携研究で実用化推進」
マンチェスター大学 ピーター・R・フィールデン教授(2005年1月24日号)
「射出成形技術でポリマーベースのマイクロ流体チップ開発 商用化意識し、高スループット化に注力」
シェフィールド大学 リチャード・A・L・ジョーンズ教授(2005年4月11日号)
「自己組織化による「ソフトナノテクノロジー」を研究 日英ナノテク交流の要諦は「ピープル・エクスチェンジ」
マンチェスター大学 モハメド・ミッソウス教授(2005年7月4日号)
「自動車センシング向けミリ波レーダー開発 ナノテクで自動車産業に風穴を開ける!」
『週刊ナノテク』連載企画「英国北イングランド ナノテクロード探訪記」
第1回 マンチェスター編・その1(2004年12月27日/2005年1月3日合併号)
    活発な産学連携で行き続ける“産業革命発祥の地”の伝統
第2回 マンチェスター編・その2(2005年3月28日号)
    ポリマー用いたフレキシブルなマイクロ流体チップ開発、早期実用化狙う!
第3回 マンチェスター編・その3(2005年4月11日号)
    産学・学学連携ナノテク研究の一大拠点「分子材料センター」
     −気鋭の若手研究者が語るその全貌−
第4回 ヨークシャー編・その1(2005年4月25日号)
    GaAs半導体のフィルトロニックICS社
     −通信、防衛など向けに幅広いラインアップのGaAsデバイス開発−
第5回 ヨークシャー編・その2(2005年5月8日号)
    ヨークシャー地区のナノテク研究の中核、シェフィールド大学
     −III〜V族化合物半導体やソフトナノテクノロジー研究を積極推進−
第6回 ヨークシャー編・その3(2005年5月23日号)
    「ホワイト・ローズ・ユニバーシティ・コンソーシアム」の核をなすリーズ大学
     −産学・学学連携を積極推進−
『ネイチャー誌』日本語編集版 2004年5月 広告記事
 「大学とベンチャーで最先端のナノテク研究」
アドバンスト・エンジニアリング & マテリアル | ヘルスケア & バイオメディカル
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