Pulse社、初となる潮力プロジェクトへ向け、58万ポンドの投資金を獲得 |
<2008-03-11> |
世界規模の貿易・投資を行う日本企業大手の丸紅株式会社は、ヨークシャー地域に拠点を置くPulse Tidal社が開発した潮流エネルギー発電機実用化へ向け、総額58万ポンドの投資を公約している投資家チームへの参加を決定した。
これは、風力・波力・潮力を利用して電力量を3倍にするという政府の計画に沿うものであり、英国本土の国内送電網へ電力を供給する、初の海洋再生可能エネルギー設備となる。
高度製造パーク(AMP)内のイノベーション・テクノロジー・センター(ITC)に拠点を置くPulse社は、年内にもハンバー河口にこのシステムを設置する予定である。ハンバー河口の潮の干満による膨大なエネルギーの一部を一日に二度取り出し、これを電力に転換して国内送電網に戻すことになる。Pulse Tidal社の設備は、ハンバー地域南岸のMillennium Inorganic Chemicals社を介して英国の電力システムに接続される。Millennium Inorganic Chemicals社は、潮力電力を直接供給する初の英国企業となる。
このシステムは、鯨の尾のように上下動する、航空機の翼に似た形状の高性能水中翼を用いて、潮流エネルギーを取り出す。Pulse社の発電機は他の潮力設備とは異なり、潮流が最大となる可能性の高い河口の浅瀬での稼働が可能であり、このシステムによって電力需要の高い地域周辺に低コスト電力を供給することが可能となる。この設備は、水中5メートルの地点でのみ稼働を予定しており、最大70戸への供給電力量に匹敵する100kWを生産することになる。
Pulse社はこの投資金に加えて、英国政府の技術プログラムによる多額の助成金、南ヨークシャー地域のObjective1プログラムを通じた欧州連合(EU)の欧州地域開発基金(ERDF)の資金提供など、約110万ポンドに及ぶ支援金を既に取り付けている。
Pulse社取締役ハワード・ニモ(Howard Nimmo)氏は、「当社はこれらの投資により、事業を十分に発展させ、当社独自技術の実証に十分な性能を持つエネルギー設備を完備する段階へと進むことができます。丸紅の参入により、当社は製品の提供にあたり助言や支援を求められるグローバルな提携関係を得ることができました」と語った。
投資家グループには、丸紅はもとより、ヨークシャー地域に拠点を置くViking Fund、Viking Clubのメンバー、LIFEビジネス促進プログラムや他の民間支援企業などが参加している。Pulse社同様ITCに拠点を置くこのLIFEビジネス促進プログラムは、Pulse社の事業を発展させ、資金を呼び込むための支援を行っている。
LIFE社最高責任者フィリップ・ジョンソン(Philip Johnson) 氏は、「潮力発電は、安全、クリーンそして再生が可能であるうえ、完全な予測も可能であるという、今後のエネルギーに求められる条件の全てを満たしています。Pulse社はLIFE社グループ企業の代表として、再生可能エネルギー生産品を、英国だけで100億ポンドに相当しうる、急速に拡大する潮力発電市場へ導入することを確約いたします」と語った。
丸紅ヨーロッパ社の投資開発グループ最高執行責任者グレアム・フランシス(Graeme Francis)氏は次のようにコメントした。「Pulse社の技術は、潮力発電市場が英国内に留まらず、世界規模で拡大していく大きな可能性を秘めています。丸紅は、Pulse社や社内の他の事業部との相乗効果を可能な限り活用していく所存であり、この最初の段階で投資企業の一社として参加できたことを光栄に思います」
LIFE: http://www.life-ic.com/
高度製造パーク(AMP): http://www.ampwaverley.com/
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